キャピタランドは、サステナビリティをすべての事業活動の中核に据えています。

私たちは責任ある方法で事業を展開し、長期的な経済価値を提供するとともに、地域社会の環境福祉と社会福祉に貢献することを約束します。

キャピタランド・インベストメント 2030 Sustainability Master Plan

私たちは、低炭素ビジネスへの転換の加速や水の保全と回復力の向上、循環型経済の推進など、より広範な持続可能性目標の一環として、2050年までにスコープ1と2の炭素排出量をネット・ゼロにすることを目標としています。

キャピタランド・リミテッドは、シンガポール株式市場に上場している不動産投資運用会社であるキャピタランド・インベストメント・リミテッド (CLI) と、非上場企業である不動産開発会社 キャピタランド・デベロップメント(CLD)の2つの事業体に再編されました。キャピタランド・インベストメント2030サステナビリティ・マスタープランは、持続可能な社会の実現を目指す、CLIの戦略的な行動計画です。2020年に発表されたマスタープランは、私たちの意欲的な目標を示すとともに、サステナビリティへの取り組みを共通の目的に向けて方向付けるものです。ESG(環境・社会・ガバナンス)の柱を強化するため、2022年にこのマスタープランを見直し、以下3つの柱を掲げました。

構築(BUILD)

リスク体制を備えた不動産ポートフォリオと高い資源効率

実現 (ENABLE )

未来に向けて最適化されたコミュニティ

管理 (STEWARD)

責任ある事業活動とガバナンス

SBTイニシアチブ (SBTi) によって検証された炭素排出量削減目標、人材育成、従業員への福利厚生、顧客およびサプライヤーとのパートナーシップに焦点を当てた新たな社会的目標、ガバナンスへの注力の強化など、意欲的なESG目標を設定しました。

そして、常に変化する環境に適した事業活動を行うため、今後も計画の見直しを続けていきます。キャピタランド・インベストメント2030 Sustainability Master Planの詳細についてはこちら(英語ページ)をご覧ください。


科学的根拠に基づくキャピタランドの温室効果ガス排出量削減目標が承認されました

キャピタランドの温室効果ガス排出量削減目標が、1.5°C 目標を掲げるScience Based Targets(SBT)イニシアチブ(SBTi)により承認を受けました。承認された科学的根拠に基づく目標の詳細については、こちら (英語ページ) をご覧ください。


CapitaLand Sustainability X Challenge

キャピタランドのSustainability Master Planと連動して開始したCapitaLand Sustainability X Challengeは、2030年の目標達成に向け、サステナビリティに関する優れた革新的技術をクラウドソーシングし、各施設で新たな技術やソリューションを試験的に導入するプロジェクトです。

チャレンジは、(i)低炭素化、(ii)水資源の保全、(iii)廃棄物管理と循環型経済、(iv)ヘルスケア・ウェルネス関連の導入、そして安全性が確立された物件という、4つの主要分野に重点を置いています。

X Challengeの詳細については、こちら (英語ページ) をご覧ください。


国際的な枠組みと基準を導入

キャピタランドは、不動産のライフサイクルにサステナビリティを組み込んでいます。 責任ある方法で事業拡大し、長期的な経済価値を提供し、地域社会の環境的・社会的福祉に貢献することを約束します。 私たちは革新と連携を推進します。

当社は株主の方々の利益を守るために高水準のガバナンスと透明性を維持し、次の成長段階に進めるようダイナミックな人材の確保体制を構築、発展させていきたいと考えています。 キャピタランドは、フィランソロフィー部門による活動や従業員のボランティア活動を通じて恵まれない子供たちや高齢者を支援することに重点を置き、地域社会の福祉に貢献しています。

CLIは、国連グローバル・コンパクト (UNGC) に加盟しており、現在および将来世代のサステナブルな世界経済への貢献を約束します。2017年末からは、サプライチェーン行動規範を順次導入し、汚職防止、人権、安全衛生、環境マネジメントの各分野で責任ある活動を展開しています。また、気候関連財務情報開示タスクフォース (TCFD) を支持し、TCFDが定める4つの主要分野における気候関連財務情報を自主的に開示しています。

私たちのサステナビリティへの取り組みは、常にグローバルで認められてきました。 キャピタランドはThe Sustainability YearbookGlobal 100 IndexDow Jones Sustainability World Index Asia Pacific Index (DJSI World /Asia Pacific)Global Real Estate Sustainability Benchmark (GRESB)、および FTSE4Good Index Seriesに掲載されています。

環境・衛生・安全

環境 (Environmental)・衛生 (Health)・安全 (Safety) (EHS) への影響を理解することは、キャピタランドの事業運営とステークホルダーへの価値提供の重要な一部です。キャピタランドは、CapitaLand Sustainable Building Guidelines (SBG) の実施を通じて、設計段階から気候変動のリスク、EHSのリスクと機会に対応することで、将来の開発に備え、より高い安全性とサプライチェーンの基準を確立することを目指しています。SBGは、事業の実現可能性から設計、調達、建設、運営、再開発に至るまで、プロジェクトの全段階において環境・衛生・安全への配慮が織り込まれていることを確認するための社内ガイドラインです。また、キャピタランドの2030 Sustainability Master Planの目標は、環境・衛生・安全影響評価(EHS IA)を通じてSBGに組み込まれており、EHSのリスクおよび機会を前もって考慮し、早期に低減策を策定するための指針となっています。

キャピタランドは、プロジェクトのあらゆる段階において環境のサステナビリティを取り入れることを追求しています。気候変動、エネルギー、水、廃棄物、生物多様性といった重要課題に対する環境パフォーマンスを追跡調査しています。

私たちは以下のことを実践します:

  • 気候変動リスクを特定し、設計段階から気候条件の変化への対策を講じることで、物件の運営効率を向上
  • エネルギー消費量の削減と再生可能エネルギーの使用の奨励
  • 水消費量を削減し、処理水やリサイクル水の利用、雨水利用の奨励
  • 建設効率を向上し、リサイクルを奨励することで廃棄物を削減
  • 自然環境に積極的に貢献するため、敷地内およびその周辺に動植物の生息地を創出、強化、保全し、保護地域や生物多様性の価値が高い地域では事業を行わない施策

従業員、テナント企業、請負業者、サプライヤー、およびお客様の労働安全衛生 (OHS) は、私たちの最重要事項です。ゼロ災害を達成するために、効果的な労働安全衛生管理を実施するよう努めます。

キャピタランド環境・衛生・安全方針

グローバル企業の一員として、キャピタランドは環境・健康・安全(EHS)マネジメントシステムを導入し、環境保護と職場の安全衛生に取り組んでいます。

私たちは以下のことを行います:

  • 環境汚染と安全衛生のリスクを最小限に抑えるため、模範的なEHSの取り組みの実施
  • EHSの取り組みへの継続的な改善と向上
  • 関連法律やその他の要求事項の遵守
  • CapitaLand Sustainable Building Guidelines (SBG) および労働安全衛生プログラムの実施

本方針は、全従業員、サプライヤー、サービスプロバイダー、パートナーにいつでも閲覧できるようにしています。(EHS管理システムの導入を含む)

社会的責任

キャピタランドは、事業を展開する地域社会にポジティブな影響を生み出す取り組みを推進しています。キャピタランドの物件が社会的に持続可能で、地域社会への影響を最小限に抑え、将来の変化にも柔軟に対応できることを目指します。

私たちの人材もまた、総合的なサステナビリティ戦略において重要な役割を担っています。従業員の継続的な学びと研鑽を支援するための平等な機会を提供することで、人的資本を構築することに注力しています。私たちは、人々と地域社会に永続的な利益をもたらすという国連グローバル・コンパクト(UNGC)の方針を支持しており、CLIはUNGCの人権と労働に関する基本原則に賛同しています。キャピタランドはこの原則を支持・尊重する社会憲章を定め、児童労働や強制労働、違法な差別に対してゼロ許容の姿勢をもって個人の権利を保護します。

また、労働安全衛生方針は、従業員の職場の衛生と安全、入居者、テナント、社会全般、そして当社のサプライチェーンの安全を確保するために定められています。

社会的責任の一環として、グループの従業員に還元することも奨励しています。当社のフィランソロフィー事業部であるキャピタランド・ホープ・ファンデーションを通じての活動や、その他の支援活動を推奨しています。

キャピタランド社会憲章、 ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン (DEI) ポリシー、 ハラスメントに関する方針

キャピタランドは、人権と職場の権利に関する基本原則を支持する憲章と様々な方針を定めています。これらの方針は、児童労働や強制労働、違法な差別やハラスメントに対してゼロ許容の姿勢をもって個人の権利を保護し、組織全体のダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンを奨励する原則を定めています。

それぞれの方針の詳細は以下をご覧ください。

サプライチェーン行動規範

CLIは国連グローバル・コンパクト (UNGC) の署名企業であり、当グループはUNGCの10原則を事業戦略、方針、企業文化に取り入れ、その遵守に努めています。

キャピタランドは、2017年末より、労働、環境、道徳性および倫理性、安全衛生に関する地域の法律の遵守を主な内容とするサプライチェーン行動規範を策定し、キャピタランドおよびその顧客企業に対する商品およびサービスの提供方法に関連するサプライヤーの事業行動に対する要望事項を定めています。サプライチェーン行動規範の詳細はこちら(英語ページ) をご覧ください。

ガバナンス

キャピタランドは、金融市場と社会経済システムの健全性と安定性を担保するためには優れたコーポレート・ガバナンスの実践が必要不可欠であると考えています。 

私たちは、守秘義務、行動規範および就業規則、贈答品または接待の授受等について明記した倫理および行動規範を遵守しています。政治家や政党への献金は行ないません。

職場のハラスメントや苦情の処理方法に関する明確な方針とガイドラインが定められており、詐欺 (Fraud)、贈収賄 (bribery) 、汚職 (corruption)(FBC)に対するゼロ許容方針は、外部業者との取引にも適用されます。またFBCリスクの検出とその防止を目的として、購買、反マネーロンダリングおよびテロ資金調達対策、サプライチェーン行動規範、取引先管理リスト、金融当局の限度額、企業贈答品および接待の授受に関する指針や手続き、FBCリスク管理方針などを定めています。

キャピタランドの税務戦略

キャピタランドは、CLIのグローバルな税務管理に関する方針について、税務戦略文書を策定しています。グループ税務戦略についてはこちら (英語ページ) を、英国における税務戦略についてはこちら (英語ページ)をご覧ください。

 


キャピタランド・インベストメント Global Sustainability Report

キャピタランドは2009年よりシンガポールにおいて先駆的にGlobal Sustainability Reportを自主的に毎年発行している企業の1社です。レポートは国際的な基準や枠組みに基づき作成され、AA1000 Assurance Standardによる認証を受けています。

不動産投資運用会社であるキャピタランド・インベストメント・リミテッド (CLI) と、非上場企業である不動産開発会社 キャピタランド・デベロップメント(CLD)の2つの事業体に再編後、CLIはキャピタランドのサステナビリティへの取り組みを基軸としたグローバル・サステナビリティ・レポートを継続的に発行しています。

このレポートは、CLI の6つの上場不動産投資信託(REIT)およびビジネストラスト、CapitaLand Integrated Commercial Trust (CICT), CapitaLand Ascendas REIT (CLAR)、CapitaLand Ascott Trust (CLAS)、CapitaLand China Trust (CLST)、CapitaLand India Trust (CLINT)、CapitaLand Malaysia Mall Trust (CLMT) を含む、CLI のグローバルなポートフォリオと従業員を対象としています。

Global Sustainability Report 2022では、当社のサステナビリティに関する実績とその取り組みについて開示しています。

Global Sustainability Report 2022はこちら (英語ページ)

過去のレポートはこちら (英語ページ)